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「好事魔多し」とはよく云ったもので、新プレーヤーシステムが稼働し始めて間もなく故障してしまいました。

恐らく、熱暴走により過大な電流が流れてモータードライブアンプ(以下MD)の終段が飛び、道連れとして+-70V電源の破壊的故障となったのではないかと思います。

写真は、左側が故障した基板で手前にあるのはパックリ割れた小信号Trの残骸(正負のそれぞれの一部)です。もちろん、終段の制御用SiC MOS-FETも飛んでしまっています。右側は前回の故障で取り外した後修理したもの、今回はこれを使って復旧させます。

それにしても熱暴走対策は、温度補償のサーミスタ(以下Th)頼みなのですが、そもそも金田先生指定「200D5A」は現状入手できません。仕方なく代替として「200D5」を使っているわけですが、やはり特性が異なるようです。回路的には、このサーミスタに並列接続されている抵抗の値を調整すればまだ良い方向に向かうかも知れませんが、知識が無いので何もしていません。今回は幸いなことに2台あるMDのうち、1台の終段SiC MOS-FETは生きているようでした。

後は、ケースの天板、底板に放熱口を開けるという措置もある程度有効かも知れません。ただ、これも冬の寒い時期には逆効果になる可能性もあります。自己放熱によって安定性を維持出来るという考え方もあると思います。実は、前回の故障は極寒の時期の暖房も効かしていない部屋で、暖機もそこそこに動作させてしまった時に起こりました。

なかなか気難しいアンプです。でも製作した以上付き合っていくしかありません(^^;。今思えば、つくづくヤフオクなどで処分しなくて良かったなと思っています。