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本日、無事音出しに成功です。本当はもっと早く完成させる予定でしたが、思わぬ伏兵に足元を掬われて手間取りました。

調整は一日に1chずつ行い、両chとも特に問題なく調整できました。定電流回路変更の効果か、電源ON直後に過電流が流れるわけでもなく約40mAくらいからスタートして時間の経過とともに徐々に上昇してゆきます。約5分以上経って所定の150mAで安定します。安定した状態では、オフセット電圧の方も+-2mV程度の範囲内で遷移しているようですので、まずまずというところでしょうか。

調整が順調に終わったので、全ての結線を行って音出しすべくいざ電源ONにしたところLEDが点灯しません。慌てて電源OFFにして調査開始です。

まずは電源の電圧値のチェックということで、パワーアンプのキャノンコネクターをチェックしたところ(ここはスイッチに関係なく常時電圧がかかっています)、何故か-15Vだけが電圧がゼロを示しています。

ここで頭が冷静であれば、電源ユニットからの電源供給を疑うべきなのでしょうが、既にプチ・パニック状態となっています。先程までは問題なく調整できたのに…という気持ちが強かったのでしょうね、あれやこれや基板側の特にマイナス電源ラインの不具合を疑ってみたりしました。試しに、コネクターピンから片ch分の-15Vラインを外してピンにテスターを当てるとちゃんと電圧が出てきたりしましたので、余計に思考が混乱していましました(^^;

この右往左往の無駄な作業に2日間程費やし、結局、電源ユニットから出ているキャノンプラグ、そしてユニット本体の供給元(ハーモニカ端子)という感じで当たってゆき、圧着端子の圧着不足で緩んだ状態になっているのを発見しました。ちなみに他の端子も同じようになっているものが有ったので処置をしておきました。

まあ、落ち着いて考えれば最初から疑う部分ではありますが、このユニットは今までNo.209パワーアンプで何の問題もなく使用してきたものですので、ここに向かう発想ができませんでした。思い込みというのはなかなか打ち崩せません。まだまだ、修行が足りませんね(^^;

そんなこんながあって、本日やっと音出しできました。まだ数時間しか聴いていませんし、エージングもまだまだこれからというところなので敢えてどうのこうのはありませんが、うまく云えませんがそれでも何か期待できそうな雰囲気は持っているようです。

ちなみに調整中に気がついたことですが、本MOS-FETでも、20分程経過したところでアイドリング電流が僅かに低下する現象が見られました。

どちらにしても本家ローム製のものとは別物ですので、あくまでも参考程度ということで…。