基板の調整についての途中経過です。いろいろなことがありました(^^;
まず、カソード抵抗の調整はラインアンプも含めて問題なく終了。次に、SAOCを接続してイコライザー基板の最終調整を行いました。両ch分とも問題なく調整できました。最初、オフセット電圧に102vも出てドキッとしましたが、No.218の調整の際も電源電圧程の電圧が出たことを思い出し、制御が掛からない時はこんなものと思いISCの半固定を調整してほぼ0vに収束させることができました。
問題はここからです。続いて、一昨日辺りからラインアンプ基板の調整に入ったのですが、全くもって調整できません。オフセット電圧が約-20v程出ている状態(ボリューム最大)のまま変化ありません。
それで更に状況的に良くないことに、片chのラインアンプ調整中にSAOCの+12v側の電圧出力が無くなってしまいました。貴重な2SA653を飛ばしてしまったかと一瞬頭の中が白くなりましたが、気を取り直してA653も含め半導体類を全交換してみても復旧しません。原因調査に半日ほど費やし、バイパスのOSコンがショート・モードでお亡くなりになっているのを発見し復旧することができました。タンタルコンデンサーでは経験がありますが、OSコンのような電解コンでは初めてです。
部品の不良もあるでしょうが、両chとも全く同じ状態なので何か腑に落ちず、原因についてあれやこれや考えてみましたが皆目見当がつきません。SAOCの各部位の電圧を計測してみても全く回路として動作していませんので、ここは初心に帰ってもう一度基板パターン図を目を皿のようにしてみたら、案の定、致命的とも云える誤植がありました。全く持って事前の確認不足でした。
当方のイコライザー基板はNo.217のものですので、No.227の同基板のパターン図はあまり見ていませんでしたが、このパターン図と比較すると直ぐに気がついたかも知れませんが今となっては後の祭りですね。
ということで、誤植パターンだとSAOC回路の定電流FETのソースがアースラインと繋がり、同時に抵抗(180Ω)を介して-4.8vラインとも繋がっている形となります。確かに、これでは定電流回路としてまともに動作するはずがありません。ちゃんと確認していなかったこちらもまずいけど、今回も誤植にやられてしまいました(泣)
FETは交換せずにパターンだけ修正したら、何事も無かったようにオフセット電圧も0vに収束します。まさにSAOCは強力に動作しています。
ちなみに、No.217のイコライザー基板図でも、+12v,-4.8vの接続表記が全く逆になっていますので注意が必要です。今回のことで、記事の誤植が多い(しかも致命的なものが多い)ということを改めて実感しましたので、今後も気を抜くことなく製作にあたりたいと強く思った次第です。
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