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ようやく、完成となりました。ISCの2SJ103を交換して、調整を完了しています。
 
外したもののIdssを測定してみると2個とも、約6.7mAから7.0mA程度のものでした。これを12mA台のものと交換しています。電源ONから5分程度でも、約7v台の値としています。時間が経つにつれ下がってくるためですが、この値でも問題なくSAOCとしては動作しているようです。5時間ほどの連続運転を行って計測したところ、ちょうど6vほどになっていますので、まずまず安定している感じです。
 
音については、まだ鳴らし始めたばかりですので断定的な評価は避けますが、真空管だからというような特別な感じはありません。ある意味、ごく普通の「電流伝送方式」のプリアンプの音と云えるでしょうか。少々心配したハム音などは全く皆無で、音が出ていない時は恐ろしいほどの静寂感があります。
 
強いて云うと、意外とSic MOSFETのパワーIVCと相性が良い感じがします。パワーIVCはNo.222もどきですが、No.218との組み合わせでは時には少し硬い表情を見せる場合があったのですが、このプリと組み合わせでは実に朗々とした感じで音が出てきます。今後がますます楽しみになって来ました。
 
思えばこのプリ、No.217として製作を思い立ったのが約2年前となります。途中、No.218やNo.222もどきの製作やらで何度も中断があり、こうして完成までに大変長い時間が掛かってしまいました。最終的には、No.227との合体プリのような構成になってしまいましたが、それでも完成できたことに大変満足しています。
 
なお、No.227のカレントラインアンプを採用したのには、ボリュームを絞れば後段にショックノイズが伝わらない という点があったためですが、まさにそのとおりで、パワーIVCが電源ONのままでこのプリの電源をONOFFしてもショックノイズは皆無でした。
 
レコード再生専用でこれほど贅沢な作りのアンプはそうないのではと思います。ただ、それは電源が7電源も使われ構成されているという意味でですが(笑)
 
さて、次は如何なるものに挑戦しましょうか(^^;