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真空管ラインアンプと接続して、連続動作としては約3時間程使用してみました。

結論から云うと、やはり常用は厳しいかと思います。ただ、出てきた音は本当に素晴らしいものでした。実は、このラインアンプにはヘッドフォン・ジャックを取り付けています。特にその為の対策も行わず単に出力端子とパラに取り出しているだけですが。

なので特性等には問題が生じているのかも知れませんし、しかも、最もエコとは無縁な形態でのヘッドフォン・アンプですが、いつまでも聴いていたいと思わせるような、そんなアンプです。

普段は、半導体式の、これも原形はCDラインアンプを改造したヘッドフォンアンプを使用しています。本当に良い音だなと思っていますし、何の不満もありません。でも、やはりそれを超える何か違うのです。

使用している間は、アンプ側でずっとヒーターの入力電圧を監視していました。電源SWオンでいきなり約7.5Vくらいまで落ちます。その後、3時間程の間には7Vを下回るような状況にもなりました。入力がこれですから、6.3V定電圧基板もまともに動作するかは怪しいものです。三端子レギュレーターの頭に触れても殆ど温かみも感じることが出来ません。

以上の状況にも関わらず、出てくる音は本当に素晴らしいものです。真空管アンプらしく、音に厚みがあって圧倒されます。これ程のものを解体してしまうのはもったいない気もします。ただ、動作的には厳しい動作をしているのは間違いないですし、恐らくその発熱で電源部のダイオードを触ることは出来ないでしょう。

「今後の真空管プリアンプの製作について」

MJ誌12月号で新しいアンプが発表されました。いろいろ改良されて更にシンプル化されています。No.241(記事では何故かNo.244と発表されていますが、でも順番からいくとNo.241だよね)を今後の製作においてはターゲットとすることにします。記事では、容易に入手できる双三極管の6DJ8を使ったアンプも計画されているようなので、それらの状況を見極めた上で製作に着手することとしたいと思います。

よって、このラインアンプの解体や新プリアンプの製作は、しばらく休止します。