写真1枚目は、全く進捗はしていませんが現在のNo.248の基板の様子です。入力部分に、小型の抵抗が取り付けられているのがお分かりでしょうか。
事の始まりは、No.217改プリアンプにおいて、このアンプ用に用意したカートリッジVICとの組み合わせで、不定期に発振のような症状が現れることでした。
写真2枚目の右側がそのカートリッジですが、左側の従来から使用しているカートリッジでは全くそのような症状は現れません。この辺の差がDL-103の製造上のバラツキによるインピーダンスとかが関係してきているのでしょうか。ちなみに、どちらのカートリッジもFETは2SK43を使用しています。
それでこれの安定化対策として、kontonさんのNo.248シュミレーション記事にて『No.251に習ってSAOCの影響を排除するため入力に330Ωの抵抗を入れた』という旨の記述を参考にさせていただきました。
たまたまススムの小型抵抗360Ω(1/16W位?)がありましたので、これを入力部に挿入してみました。これが正に大当たりでした。情報量が倍増したというか、本当に激変と云って良いと思います。
No.217からNo..244までのプリはNF型ですから、イコライザー素子によるフィードバックとSAOCからのフィードバック、つまりはダブルで入力へフィードバックが掛かっていることになります。特に、No.217は電流電送方式で初めてシングル・アンプとして設計された回路でもあり、これらの影響が極めて大きかったのかも知れません。
電流電送方式は、従来方式に較べても細かい音も良く拾い音楽のニュアンスも良く表現する印象を受けていましたが、全くもってその実力を発揮していなかったとことになります。繊細かつ雄大、大袈裟に云えばレコードに刻まれた音が全て飛び出してきているような感じを受けました。
もちろん、この抵抗を挿入してから発振のような症状は起きていません。これは一時の錯覚かと思いましたが、同様にNo.244イコライザーアンプにも入れてみてそうではないことを確信しました。
No.217改で最初からこの音を聴いていれば、No.244及び現在製作中のNo.248も製作する気になったかどうかは分かりません。このNo.217改は処分するつもりでしたが、さてどうしたものか…(^^;
写真3枚目は、LA4さん推薦のダイオードをSAOC用電源回路に使用した様子です。(アンプ部のダイオードは、元のHZ6C2に戻しました)
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